| 【試験に出ないパズル】 |
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著者:
発行年月:
出版社:
ISBN: |
高田崇史
02.11.05
講談社ノベルス
4-06-182280-2 |
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| 著者からのコメント: |
いわゆる『出るパズ』の後編である。下巻、というよりも、後期というべきか。『敗け密』の「夏休み」を挟んで、いよいよ浪人生活も後半に突入したということになるのであるが、例によってぴいくんたちの日常は殆ど変化していない。
今でこそ明かすけれど、この浪人時代にはきちんとモデルがあって、実は作者(私)の経てきた生活がそれなのである。ぴいくんが言うように「辛く厳しい」冬の時代……と書きたいところだが、実はなかなか充実していて、むしろ「あんなに楽しい時代は、今までに一度もなかった」と浪人仲間同士、今でも会うたびにみんなが口を揃えて言うほどだ。
これは比喩でも、皮肉でも、腹立ち紛れの嘘でもない。本当に、そのまま文面通りに受け取っていただきたい。但しあくまでも浪人生であるから、電車の窓から夕陽が沈んでいくのを眺めるたびに、ああまた一日が終わってしまったなあ、という後悔と慚愧の念に苛まれていたのも事実である。しかし(仲間に恵まれたというか、余りにも大きく外れたというか……)とても考えられないような生活を送ってしまった。その内容に関しては、とてもここには書ききれない。それこそ、本が一冊できてしまうだろう。恋あり、笑いあり、喧嘩あり、涙ありの青春グラフィティである。ユーミンやサザンの曲に乗せてお送りしたいくらいだ。一日一日が研ぎ澄まされたように充実していた300日だった。というわけで、この話に関してはまた後日、何かの機会に。
なお、この本を上梓する頃、すでにぴいくんの名前に関して、大正解のハガキを2通いただいていた。しかし私はそれまでに、あえてヒントなどを書き記した覚えはなかったし、無論どこにも公開するつもりもなく、むしろずっと謎のままで通そうと思っていた。なので、このほぼ時を同じくしていただいた、岡山のM・Hさんと、山形のS・Gさんのハガキには、心から驚いた。どうしてこんなアンフェアな(?)謎が解けるのだろう? と余りにも驚きながらワインを飲んだために、あっという間に一本空けてしまって、妻に叱られた記憶がある。彼女たち二人(言い忘れたけれど、二人共に女性である)は、少なくともこの本の作者などより遙かに優秀な頭脳の持ち主であることを(それに伴う何のメリットもないけれど)私が保証します。
しかしそれがきっかけで「ぴいくんの本名当てクイズ」なる、読者を小馬鹿にしているとも批判されかねない企画の発表となり、なおかつここでまた10人ほどの正解者が現れた。世の中、不思議なことが多いものであると感じ入ってしまい、せっせとサイン本を送らせていただいた。だがこの場合、正解者の方が異端であろう。ゆえに、未だに悩んでいらっしゃるあなた。もうそんな非生産的なことは止めて、前向きな生活を送っていただきたいと切に願う次第である。 |
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