| 【試験に敗けない密室】 |
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著者:
発行年月:
出版社:
ISBN: |
高田崇史
02.06.05
講談社ノベルス
4-06-182257-8 |
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| 著者からのコメント: |
以前にも書いたように、これは本来「密室本」企画の作品だったので、そこらじゅう密室だらけにしてみた。
密室――という言葉は、とても心地良い響きを包含していて、ついフラフラと引き寄せられてしまう。町の鰻屋の煙みたいな甘美さがある。
しかし厳密には、100%人の出入りができない――いわゆる「気密室」が存在すると、そこには100%他人は入れない(もしくは出られない)わけで、絶対的に物理的な犯行が不可能になってしまう。換気扇の穴1つ、ドアの隙間や鍵穴はもちろん、ネズミの通路1つあってはいけないわけだから、全く操作不能だ。その不可能な部屋だけを、本来は「密室」と呼ぶのだろうが、こんなことでは話にならなくなってしまう。だから現実に存在しているのは「心理的密室」や「時間的密室」といったものに限られてくるのだろう。
こういった緩い=心の広い言葉の定義がどうしても許せないという人は、ミステリー(特に私の著書)などを読んではいけない。ストレスで体を壊してしまう恐れがあるからである。
本文中にも登場するが、糸と鍵のトリックは、現実的には色々と応用が利いて面白い。実際に自分の部屋などで試してみたりすると、成功率がとても高くてなかなか楽しい。小学生の理科実験のようなものだ。
糸を使ったトリック(遊び)というと、芦ヶ原伸行さんの考え出した素晴らしい(?)いたずらを思い出してしまうが、このネタバレはしない。私もいつか人前で試してみたいと思っているからである。いつかあなたがそのターゲットになるかも知れないけれど、その時は心を広く持って笑って許して欲しい。 |
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